第四紀 (だいよんき)
約258万年前〜現在
【概説】
地質時代における新生代の最新の区分であり、約258万年前から現在に至る時代。地球規模の激しい気候変動と人類の出現・発展を特徴とし、日本列島の形成や日本祖先の人類の定住に決定的な影響を与えた時期である。
更新世と完新世の区分
第四紀は、約258万年前から約1万1700年前までの更新世(洪積世)と、それ以降から現在に至る完新世(沖積世)の2つに大きく区分される。更新世は、寒冷な「氷期」と比較的温暖な「間氷期」が交互に訪れた、いわゆる氷河時代である。一方、完新世は最後の氷期が終わり、気候が温暖化して現在に近い環境が整った時代である。この地質学上の区分は、日本史における旧石器時代から縄文時代への移行期にほぼ対応しており、人類の生活様式の劇的な変化を促す契機となった。
日本列島の形成と人類の渡来
第四紀の気候変動、特に氷期における世界的な海水面の低下は、日本列島の地理的環境を大きく変貌させた。最も寒冷化した時期には、海水面が現在よりも100メートル以上も低下し、日本列島はアジア東部の大陸と陸続き、あるいはきわめて近接した状態になった。この時期に、北方からはマンモス、南方からはナウマンゾウやオオツノジカなどの大型哺乳類が移動し、それらを追ってアジア大陸から旧石器時代の人類が日本列島へと渡来した。その後、完新世の到来にともなう温暖化(縄文海進)によって海水面が上昇し、日本は大陸から切り離されて島国となり、豊かな森林と海産資源に恵まれた縄文文化が育まれることとなった。