中新世 (ちゅうしんせい)
約2303万年前〜約533万年前
【概説】
新生代の新第三紀前半に位置する地質時代。日本列島がアジア大陸から分離して現在の「島国」の形へと近づき、地球規模では最古の人類が誕生した激動の時代。
日本列島の成立と地殻変動
中新世は、日本史における「舞台」としての日本列島が形作られた極めて重要な時期である。この時代が始まる以前、現在の日本列島に相当する陸地はアジア大陸の東端に位置していた。しかし、約2000万年前から日本海が急激に拡大し始め、大陸から引き裂かれるようにして日本列島が弧状列島へと変貌していった。この時期に起きた激しい火山活動や地殻変動は「グリーンタフ(緑色凝灰岩)変動」と呼ばれ、現在の日本列島の骨格と、のちの鉱山文化を支える多様な鉱物資源が形成された。
地球環境の変化と初期人類の誕生
中新世を通じて地球環境は徐々に寒冷化へ向かい、森林の縮小と草原の拡大が進んだ。こうした環境変化に適応する形で、中新世末期にあたる約700万年前のアフリカにおいて、人類の祖先とされるサヘラントロプス・チャデンシス(トゥーマイ猿人)などの初期人類が出現した。のちの旧石器時代に日本列島へ渡来する人類の祖先は、この中新世における激しい気候変動を契機として、進化の歩みを始めたのである。