ガレオン船(ガレオタ船) (がれおんせん(がれおたせん)
16世紀〜17世紀
【概説】
大航海時代にポルトガルやスペインなどが使用した大型・中型の木造帆船。南蛮貿易やキリスト教布教の象徴的な乗り物であり、日本の対外関係や江戸幕府の「鎖国」政策の形成に深く関わった歴史的船舶である。
大航海時代を支えたガレオン船とガレオタ船の特徴
ガレオン船は、16世紀に登場した3本から4本のマストを持つ大型の洋式帆船である。従来のキャラック船に比べて細長く、速力と操舵性に優れており、大砲を多数搭載できることから軍船としても商船としても機能した。これに対し、ガレオタ船(ガリオタ船とも呼ばれる)はガレオン船よりも小型・中型の快速船であり、帆だけでなく櫂(オール)を併用する機動性の高さが特徴である。南蛮貿易においては、マカオやマニラを拠点とするポルトガルやスペインの商人たちが、これらを用い膨大な交易品を日本へ運んだ。
幕府の「鎖国」政策とポルトガル船(ガレオタ船)の来航禁止
日本史においてこれらの船は、キリスト教の布教と密接に結びついた存在として幕府から警戒された。江戸幕府はキリシタン禁制と貿易統制を強化していく過程で、寛永16年(1639年)に「第5次鎖国令」を発布する。この禁令の史料中には「一、自今以後、かれうた船(ガレオタ船)の儀、日本へ渡海、一円に及ばざる候」と明記されており、ポルトガル船の日本来航が全面的に禁止された。これにより、約1世紀に及んだ南蛮貿易は終焉を迎え、江戸幕府のいわゆる「鎖国」体制が完成することとなった。