定朝様

仏師の定朝が完成させた、丸みを帯びた穏やかな表情や、浅く平行に流れる衣のひだを特徴とする仏像の様式を何というか。
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定朝様 (じょうちょうよう)

11世紀

【概説】
平安時代中期の仏師・定朝によって確立された、和様(日本風)仏像彫刻の代表的な様式。浅い彫りと穏やかで優美な表情を特徴とし、摂関期における貴族社会の美意識や浄土教の流行を色濃く反映している。

国風文化の興隆と寄木造の完成

平安時代中期、遣唐使の廃止などを契機として日本独自の文化を発展させる国風文化が興隆した。この時代、仏像彫刻の分野においても、従来の中国(唐)風の力強く厳めしい表現から、日本人の好みに合わせた穏やかで優美な造形への転換が進んだ。その動きを決定づけたのが、仏師・定朝である。

定朝は、複数の木材を組み合わせて一体の仏像を作り上げる寄木造(よせぎづくり)の技法を大成した。この技法により、木材のひび割れを防ぎつつ、内部を空洞にして仏像を軽量化することが可能となり、より自由で調和のとれた美しいプロポーションの表現が実現した。この画期的な造形手法と美意識の融合こそが、定朝様と呼ばれる様式の基礎となった。

末法思想の流行と阿弥陀信仰の体現

定朝様が当時の社会に受け入れられ、急速に普及した背景には、1052年(永承7年)に到来すると信じられていた末法思想と、それに伴う浄土教(阿弥陀信仰)の爆発的な流行がある。極楽往生を願う貴族たちは、こぞって阿弥陀堂を建立し、そこへ安置するにふさわしい、慈悲深く救いをもたらしてくれるような仏像を求めた。

定朝様の特徴である、浅く均整のとれた流れるような衣文(衣服のしわ)や、瞑想を体現した穏やかで優しい表情は、見る者に深い精神的安らぎを与えた。その最高傑作とされる藤原頼通が建立した平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像は、平安貴族たちが憧れた「極楽浄土の阿弥陀」の姿そのものであり、その後の日本における仏像製作の絶対的な規範(定型)として、後世の仏師たちに大きな影響を与え続けた。

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最終更新:2026年6月17日 @ 23:49

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Q. 遠国奉行の一つで、伊豆半島南端に置かれ、江戸へ入るすべての船の積み荷の検査や乗組員の改めを行った役職は何か?
Q. 隠元が開山した、明朝風の建築様式を持つ黄檗宗の大本山はどこか。
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